現在の仕事内容

NC旋盤などの工作機械に、加工時に必要となる材料(棒材)を自動で送り込む装置「バーフィーダ」のサービスエンジニアとして勤務しています。
現在勤務する名古屋営業所は、愛知・静岡・岐阜・三重などが主な担当エリアです。お客様の窓口として営業・機械の設置・修理など幅広く担当します。
「営業」では、客先と機械の仕様について確認したり、本機や部品などの見積の作成やバーフィーダーの設置作業などを行っています。客先は製造メーカーが中心となりますが、商社を訪問した際には商社が抱えるユーザーで「いつ頃どのような設備を予定しているか」といった情報を仕入れ、チャンスを逃さず製品の売りこみができるよう努めています。
「設置」では、隣に接続する旋盤との電気信号の確認、棒材が正確に加工機へ送り込めるよう芯出し調整を行ったり、プログラムをはじめとするバーフィーダの操作・技術指導も行います。
「修理」では、文字通り客先でお使い頂いているバーフィーダの故障修理を行います。客先から「トラブルが起きた」と連絡がはいったときは、訪問修理を行う時もあれば電話応対で対処できてしまう事もあります。ただし、中には技術的に難しい内容もあるため、その際は工場の営業技術に確認をとり対応するようにしています。
以上の業務を1社に対して私が全て受け持つことになります。業務の範囲は多岐に渡りますが、販売してからアフターまで対応させて頂くため、長くお客様とお付き合いすることができます。

今の仕事のやりがい

入社後に経験した工場の「組立実習」で多くを学びました。組立は取りかかってからおよそ一週間で完成するため、繰り返し作業に携わることで機械構造や機械についての基礎知識を身につけることができました。そして入社から約一年が経過して、現在の名古屋営業所(愛知県小牧市)に異動して先輩社員に同行しながら営業・設置・修理など様々な業務を経験させてもらいました。
現在は出来る作業も増え、徐々に一人で訪問する機会が増えてきました。仕事柄、バーフィーダをお使い頂くユーザーと触れ合う機会が多くあり、設置や修理の際に「ありがとう」と声をかけて頂いたり、私自身、修理して直した時の達成感などが、仕事にやりがいを感じる時でもあります。

ある日のY.Uさん

8:10 出社 アパートは営業所のすぐ近くなので通勤がしやすいです
8:30 業務 遠方のお客様に出向く時や訪問時間が早い時は、自宅から直接出向く場合もあります
10:00 休憩 客先する場合はお客様の就業時間にあわせます
10:10 業務 商談や据付、修理など日によって業務内容は変わります
12:10 昼食 外出先での外食がほとんどです
12:55 業務 据付や修理などの場合、一日がかりとなります
15:00 休憩 休める時には休憩します
15:10 業務 早くご使用頂けるよう、速やかに作業を進めます
17:30 帰社 会社に戻り事務処理を行います
18:30 退社

私がアルプスツールを選んだ理由

文系の学部出身でしたが「ものづくり」に興味があり、営業でも携われる企業がないか探していました。合同説明会でアルプスツールを知り、その後の会社説明会に足を運びました。メーカーの営業であっても文系の出身者が多く活躍していたり、製品やものづくりについて一から学ぶことのできる研修制度が充実していると感じ志望しました。
また、私は長野県出身でしたが、実家から工場まで距離があったため会社の借上アパートに入居して一年を過ごしました。現在も営業所の近くで借上のアパートに入居しています。実家への帰省費用も会社で負担してくれるため、サポートが手厚いと感じます。
入社後も「相談員」と呼ばれる若手の先輩社員がサポートしてくれる為、仕事や会社のことはもちろんですが日常生活の面でも早いうちに慣れることができました。交流行事も歓迎会から始まりバーベキューや食事に行ったりしましたし、夏には、旅行にも連れて行ってもらうなど、楽しく安心して過ごせた一年目でした。

入社からの流れ

最初の一ヶ月は座学を中心に会社のことや、製品・ものづくりに必要な様々なことを新入社員の皆で学びました。
ものづくりの基礎を学ぶ「ものづくり道場」での実習は手作業、とりわけヤスリで削る作業が多かったです。ボール盤・旋盤・フライス盤などの作業もあり、どれも使ったことがなく不安があったのですが、ベテランの社員が付きっきりで指導して下さったので、安心して加工することができました。また、計測器を使用する場面も多く、回数を重ねることで正しい測り方を覚えることができました。
「製造実習」では複数の工場で、製品の製造に携わる様々な仕事を経験できました。最初に行ったバーフィーダの組立実習は全ての工程を自分達の手で行います。外注で製造された部品を板金の本体に一つ一つ取り付けます。最初は比較的簡単な作業として、取り付け前の部品の下処理(塗装剥ぎや数量のある部品組立)を行い、しばらくしてから本格的な機械の組立を行うことになりました。
一種類の機械数台を同じグループになった先輩方に混じって組み立てていきます。工具はドライバーやスパナ・レンチなど見慣れたものが多く、特に使用方法に困ることはありませんでした。取付位置や力加減など作業内容でわからないことは、近くで作業する先輩社員が丁寧に教えてくれました。組立期間が早く約一週間で完成し出荷される製品ため、早いサイクルの業務で全体の流れも早い時期に掴めましたし、骨組みだけの機械が完成するところまで自分自身が携われる作業で、機械構造も色々と勉強になりました。
ツーリング製品の加工実習では、研磨機の加工工程に携わりました。図面の指示通りに機械で製品を削っていきますが、プログラミングで研削内容を指定していきます。ただプログラミングの経験がなかったので、製品の着脱や計測を中心に出来る作業を行いました。
10月からはバーフィーダの組立を半年間行いました。製造現場で働くことにより現場や生産管理、技術の方ともコミュニケーションがたくさんとれて、今の仕事でも助けてもらっていますし、現場でしかわからない事をたくさん経験できたことできたので、振り返ってみると貴重な時間であったと感じています。

学生の皆さんへ

私はやりたい仕事や興味のあった業種を長野県中心に就活を進めてきました。初めての土地での一人暮らしや新しい仕事内容に不安がありましたが、営業所の上司や先輩方に恵まれ毎日充実しています。覚えることがまだまだ多く、時には失敗することもあり苦労もありますが、出来る事が増えるとその分喜びもあります。
メーカーであっても当社は文系出身者が多く様々な職種で活躍しているので、気になるところがあれば会社見学を通じて自分の目でアルプスツールを見てみて下さい。雰囲気などは実際に訪れてみないとわかりませんし、遠方の方は会社だけでなく毎日生活することになるので周辺の環境も確認してみることをお勧めします。